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| 第01回 |
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究極の薬膳スープを求めて |

体が重たい。これから夏を迎えるのに。遅い5月病? 初夏バテ? このままではいかん!と駆け込みました。からだにいい料理を求めて銀座「銀座小はれ日より」へ行ってきました。



オーナーシェフ高橋氏はまず「薬膳とあまり言いたくないんだよね」と出ばなをくじきます。だって薬膳料理なんじゃないの?
「薬膳の『薬』という文字のせいか、これを食べたら治るとか、そういう気持ちでくる人がいるんだよね。これで胃痛が治るとか、そういうのを求めて来られたらちょっと違う。中国には「食効」という言葉があって、それは素材の効果、例えば茄子だったら体を冷やすとか、そういう効果を上手に取り入れて組み合わせたのが薬膳料理なんだ。ただ、効果があればいいっていうんじゃない。僕はコックだから。コックは治すためにいるんじゃなくて、やっぱりおいしいものを食べてもらうためにいるわけなんだよね。おいしくないと意味が無い」
なるほど。まずいただいた薬膳スープを飲んでみて、その言葉の意味を実感! これ、うまい。うまいです!!



「この薬膳スープは朝鮮人参、トウキ、センキョウ、ウイキョウなど7種類の漢方が入ってるんだけど、それだけじゃなくて丁寧に鶏でスープをとってるし、香味野菜も十何種類入ってるんです」たしかに、その味の複雑なうまみに感動する。ちょっと苦かったり、透明な感じだったり、しっかりとやさしい甘みだったり、いろんな種類のおいしさが混じり合って、体にじーんとはいっていく。食べてると体があつくなってきて、頭じゃなくて、からだが喜んでいる感じ。
その後、センキョウで漬け込んだ鮎と鶏のもみじのゼラチン寄せ、ピリ辛ひじきをいただく。ちょっと太めのひじきと油あげが甘めに炊いてあるんだけど、くどい甘さじゃないの。うまいです。
次は、生きホタテの山椒ソース。青森直送。甘い!うまい!火の通りが絶妙。続いて、海老ワンタンが登場。金針花が乗ってるんだけど、歯ごたえがあってうまい。ちょっと酸っぱいのもいい。自家製ラー油もうまい!



どんどん出てきます。雪白肉は蒸し豚ときゅうりの薄切り。ピリ辛なんだけど、辛さがあとできます。ここでお酒も飲んでしまおうとおすすめの「酸梅湯+生紹興酒」を注文。酸梅湯は、600年前に明の宮廷で愛飲されていたいぶし梅。さんざし、甘草のエキスが入ったドリンク。不老長寿、美容美肌に効果があるそうです。いぶし酸っぱさが食欲を誘います。紹興酒と合わせるのもうまい。
うまい、うまいと書いてるだけだろ!と空腹の読者の人が腹立ちを覚えないように駆け足でご紹介します。黒酢の肉団子は中にプチトマトが入ってて、黒酢あんとプチトマトが合うんだ、これが。美味です美味。そして、今日のハイライト、麻婆豆腐が登場しました!



豆鼓、花山椒が入った麻婆豆腐。塩気も辛さもちょうどいい。一口食べたら、もっと食べたくなって、止まりません。うなります。体の内側からポカポカしてきて、汗が止まりません。体の中からいやなものが出ていく感じ。一緒にでてきた手作りのナッツ入り花巻もうまい。
そして、オーナーのご好意で、担々麺も出してもらいました。ちょい酸味がきいてるこの担々麺。担々麺好きの私ですが、いままでのベスト3に入ります。ほんとうにおいしい。



高橋氏の師匠、薬膳料理の祖である岡野国勝氏は、素材だけでなく空気感や味のバランスなど、トータルで健康を語った料理人。弟子の高橋氏にもその思想は受け継がれている。
「例えば僕もずっと料理人をやっているから、1つの食材から300種類くらいの料理が思いつくんだけど、食べておいしいのはそのうちのいくつかの組み合わせなんだよね。やっぱり旬のものを取り入れて、一番おいしいものをつくりたい。それが僕の薬膳なんだと思う」
その思想は、普通の人でも活かせますか? と質問してみたところ、自分がそのときに一番食べたいと思うものをつくるのが一番いいというお答え。食材を買おうと思って手にとったときに、あたまに何を思い浮かべるか。そうやって想像するのを楽しんでほしいという言葉が印象的でした。そうだよな。自分のからだが求めるものが、自分がおいしいと思うもの。そのことに素直でありたいと思った夜でした。高橋さん、ありがとうございました!




銀座小はれ日より

営業日時:12:00〜14:30(L.O. 14:00)18:00〜22:00(L.O. 21:30)
土・祝:18:00〜21:00(L.O. 20:30)
日曜休
住所:東京都中央区銀座1-15-8 銀座耀ビルB1
電話 & FAX:03-3538-0554
WebSite:http://ameblo.jp/koharebiyori/ |
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